TomoSan.Diary

学び.Club・遊び.Club・戯言Club の一コマがここに…【TOMOさん.倶楽部_日常版】

当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

児童書だけど楽しめた『お手紙レッスン』を紹介します【児童書_紹介】001

本ページには広告が含まれています

 

letter 2/4 you …からの記事移行第一弾・・・。

今回は、児童書でありながら、作家と子どもとの手紙を通じて物語が進行するという展開が楽しい物語をご紹介します。

 

この『お手紙レッスン』の主役は9歳の男の子。
はじまりは、1枚のファンレターだった・・・。

※この記事は広告及びアフィリエイト広告を利用しています

 

 

 

児童書『お手紙レッスン』(原題:Dear、MAX)

児童書 お手紙レッスン 表紙

児童書『お手紙レッスン』表紙

この児童書について

著者:D.J. ルーカス(AKA サリー・グリンドリー) さん
画家:トニー・ロス さん
訳者:千葉 茂樹 さん

発行人:山浦 真一さん
発行所:あすなろ書房

初版は2009年10月20日発行。

 

主な登場人物

  • マックス
  • D.J.ルーカス

この本の内容

はじまりは、1通のファンレターだった!

9歳のマックスはおじいさんからクリスマスプレゼントにD.J.ルーカスの本をもらいました。

とても面白かったので、マックスはD.J.ルーカスに手紙をおくることに・・・。

そこには本の感想と 他にどんな本を描いているのか? そして自分は作家になりたいと・・・・。

この1通のファンレターが切っ掛けで D.J.ルーカス と マックス は 手紙の交換(文通といっていいだろう)が始まる・・・。

年の離れた この二人は手紙のやり取りを通じて・・・・。

 

児童書『お手紙レッスン』

この児童書の感想

このお話は 9歳の子どもと作家のおとな の二人の手紙・はがきのやりとりだけで構成されいます。 

子どもの手紙が書かれた内容と作家のおとなが書いた手紙の内容は使われている活字フォントを変えて印刷されています。

手紙の宛先や送り主名、内容以外でも視覚的に誰からの手紙なのかがわかる工夫もされてるところも面白い。

 

読み物として感じたこと

読み物として・・・
・手紙のやりとりは、次はどんな展開になるのか? ワクワクします

・子どもが手紙に添えた絵が挿絵で描かれており、それが妙にしっくりきます。

・物語(手紙のやりとり)はクルスマス前で終わります。
 しかし、その後も手紙のやりとりは続いていくんだろうなぁと思わせ、
 どんな展開になるか想像したくなる終わり方が素敵です。

 

こんな事をしたら もっと楽しめそうな事

読み聞かせ/読み終わったら・・・
・例えば、子どもに読み聞かせをする場合を想定したら、何回かに区切って、次はどんな展開になるのか、想像して、当てっこしてみるとか・・・。

・読み終えたあとに、子どもと作家のおとな が完成させた『ものがたり』を想像して作ってみるとか??

・読み終わった後に、その後の展開を想像してみながら、その後の『ものがたりを』勝手に作ってみるとか・・・。
 

 

 

あとがき

この児童書の魅力

とにかく、まっすぐな気持ちで手紙に思いを描く、想像力豊かな子どもの手紙も楽しめますが、作家のおとな による”返し”や”助言”なども否定せずにお返事を描いているため、純粋な気持ちでページをめくることができます。

さらにものがたりに没入してしまう理由が、”作家のおとな” も ”物語を作ってみたいと思う子ども” の手紙から 刺激を受けていることが伝わり、友情に近いような感じになっていくからだろう。

お互いを思いやる手紙/はがきのやり取りの結果、二人とも『作品』を完成させたことから…この本のタイトル通り『お手紙レッスン』は完結したことになるんだろう。

ただし、【大人→子ども】へのレッスンというよりも、 【大人⇔子ども】という双方向のレッスンだったんだと思えてならないんです。

さらに面白いのは、この本の作者クレジットは登場人物である D.J. ルーカス になっており、本当の作者は、またの名は・・扱いでクレジットされています(サリー・グリンドリー) 。

さらに凝ったところは、クレジットされた登場人物である D.J. ルーカスが本文中で手紙に書いていた、受賞した章や書籍名など、もちろん架空なのだが、作者紹介欄に記載されていたりします。

ちょっとした遊び心・・・楽しいね。

本国イギリスでは、この『お手紙レッスン(原題:Dear MAX)の第二弾『Bravo MAX!』、第三弾『Relax MAX!』と続いていきます・・。

二人の手紙のやり取り/友情 の 物語は・・・まだまだ続いているようです。

 

 

 

 

 

このシリーズの第二弾と第三弾の日本語訳版でないかなぁ~と思うTOMOSANでした・・・。

おわり